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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科74巻11号

2020年10月発行

文献概要

増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点 1 眼瞼

眼瞼内反症手術

著者: 木下慎介1

所属機関: 1MIE眼科四日市

ページ範囲:P.12 - P.13

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手術・治療の概要

 眼瞼内反症は,加齢による変化や瘢痕などのさまざまな原因により眼瞼が内反した状態であり,その原因を正確に診断して外科的介入を行うことで根治が得られる疾患である。

 加齢性眼瞼内反症は,眼瞼水平方向,およびcapsulopalpebral fascia(CPF)の瞼板枝や皮膚穿通枝が弛緩することで瞼板が回転しやすくなり,さらに眼輪筋前隔膜部が眼輪筋前瞼板部に乗り上げやすい状態になることで下眼瞼の内反が生じる1)。一方,瘢痕性眼瞼内反症は,眼瞼結膜側の拘縮が主たる原因である2)。このような違いから,それぞれに対する外科的介入の方針は大きく異なっており,両者の鑑別が非常に重要である。

参考文献

1)木下慎介・他:あたらしい眼科22:1471-1477,2005
2)三村真士:瘢痕性眼瞼内反.野田美香・他(編):外眼部アトラス.20-21,総合医学社,東京,2019
3)木下慎介:加齢眼瞼内反.野田美香・他(編):外眼部アトラス.18-19,総合医学社,東京,2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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