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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科74巻11号

2020年10月発行

文献概要

増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点 1 眼瞼

眼瞼下垂症手術—挙筋短縮術

著者: 松田弘道12

所属機関: 1東京慈恵会医科大学眼科学講座 2まつだ眼科形成外科

ページ範囲:P.22 - P.23

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手術・治療の概要

 退行性眼瞼下垂は,上眼瞼挙筋腱膜の瞼板からの離断や上眼瞼挙筋の筋力低下などの原因で発症する1)。初期症状には開瞼時の負荷の自覚があり,下垂の進行に伴い上方視野が狭くなってくる。また,顔貌の変化(上眼瞼溝の深化,重瞼線・眉毛高の上昇)や頭痛,肩こり,眼精疲労といった訴えも多い。眼瞼下垂の重症度はmargin reflex distance-1(第一眼位でペンライトを正面から当てた際,角膜上の反射光と上眼瞼縁までの距離)と挙筋機能(眉毛部を指で押さえた状態で下方視から上方視における上眼瞼縁の移動距離)で表される。挙筋短縮術は径皮膚もしくは径結膜アプローチから上眼瞼挙筋群(上眼瞼挙筋腱膜・Müller筋)を前転させる術式であり,挙筋機能が比較的保たれている症例に対してよい適応となる。

参考文献

1)Matsuda H et al:Eye 32:1845-1850, 2018
2)Matsuda H et al:Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 258:1287-1292, 2020
3)松田弘道・他:日眼会誌123:706-711,2019
4)Matsuda H et al:J Plast Reconstr Aesthet Surg 71:425-430, 2018
5)Matsuda H et al:J Plost Reconstr Aesthet Surg. doi:org/10.1016/j.bjps.2020.08.051, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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