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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科74巻11号

2020年10月発行

文献概要

増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点 3 眼外傷

結膜・角膜・強膜縫合術

著者: 渡邉智子1 妹尾正1

所属機関: 1獨協医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.50 - P.51

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手術・治療の概要

 外傷による縫合術が必要となるのは,鈍的外力によって生じる眼球破裂や鋭的外力によって生じる穿孔性眼外傷である。眼球破裂は眼球壁が比較的薄い角膜輪部,外直筋の付着部,内眼手術歴があれば術創に関連した部位が多い。一方,穿孔性眼外傷は穿孔創が角膜など前眼部に位置することが多く,鉄片・ガラス片・コンクリート片などが飛入した場合には,眼内に残留している可能性を留意しなければならない。いずれの場合においても難治性であることが多く,複数回手術を行っても視機能を維持することが困難な場合が少なくない。

 問診をとることが難しい場合もあるが,労災などとのかかわりもあり,受傷場所,日時,受傷転機,異物の飛入の可能性などできるだけ短時間に詳しく問診し,必ずカルテに記載しておく。

参考文献

1)井上 真:あたらしい眼科36(臨増):274-277,2019
2)河野剛也:あたらしい眼科36(臨増):278-283,2019
3)北川達士・他:臨眼73:1267-1274,2019
4)小松 仁:眼球破裂.眼科診療プラクティス編集委員会(編):眼科診療ガイド.649-650,文光堂,東京,2004
5)葛西 浩:角膜外傷.眼科診療プラクティス編集委員会(編):眼科診療ガイド.181-182,文光堂,東京,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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