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増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点 3 眼外傷
毛様体縫合術/虹彩整復術/瞳孔形成術
著者: 秋元正行1
所属機関: 1大阪赤十字病院眼科
ページ範囲:P.52 - P.54
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毛様体縫合術は,毛様体解離に対して行われる。当院では,解離した毛様体を縫着する方法で実施している。結膜を輪部で切開して強膜を露出し,輪部より後方5mm程度から輪部後方2mmに向かって強膜半層フラップを作製する。フラップ下強膜床に輪部と平行に切開を加えて毛様体を露出する。切開部に毛様体を縫着しながら閉創し,強膜フラップを縫合したうえで結膜を縫合する。毛様体解離の範囲が狭い場合は,強膜フラップを作製せず,隅角を観察しながら,長尺針を前房から穿刺する方法で行う場合もある。
毛様体解離の存在は,長期間の低眼圧から疑われ,隅角検査によって確認されることが多い。超音波生体顕微鏡(UBM),前眼部OCT,Bモードエコーなどで毛様体上腔の存在を確認することもできる。画像を示すことで,患者さんの理解を得られやすい。術後も撮影して提示する。
毛様体縫合術は,毛様体解離に対して行われる。当院では,解離した毛様体を縫着する方法で実施している。結膜を輪部で切開して強膜を露出し,輪部より後方5mm程度から輪部後方2mmに向かって強膜半層フラップを作製する。フラップ下強膜床に輪部と平行に切開を加えて毛様体を露出する。切開部に毛様体を縫着しながら閉創し,強膜フラップを縫合したうえで結膜を縫合する。毛様体解離の範囲が狭い場合は,強膜フラップを作製せず,隅角を観察しながら,長尺針を前房から穿刺する方法で行う場合もある。
毛様体解離の存在は,長期間の低眼圧から疑われ,隅角検査によって確認されることが多い。超音波生体顕微鏡(UBM),前眼部OCT,Bモードエコーなどで毛様体上腔の存在を確認することもできる。画像を示すことで,患者さんの理解を得られやすい。術後も撮影して提示する。
参考文献
1)Yoo YJ et al:Retina 36:206-210, 2016
2)Sung IK et al:Case Rep Ophthalmol 7:290-295, 2016
3)Kujime Y et al:Int Ophthalmol 39:1163-1168, 2019
4)Okamoto Y et al:Int Ophthalmol 38:395-398, 2018
5)Kusaka M et al:J Cataract Refract Surg 45:1531-1534, 2019
6)Narang P et al:Eur J Ophthalmol 27:506-508, 2017
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