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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科74巻11号

2020年10月発行

文献概要

増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点 4 眼窩

眼窩底骨折整復術

著者: 恩田秀寿1

所属機関: 1昭和大学医学部眼科学講座

ページ範囲:P.65 - P.67

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手術・治療の概要

・眼球,視神経,外眼筋,脂肪を収めている眼窩は7つの骨(前頭骨,頰骨,上顎骨,篩骨,涙骨,口蓋骨,蝶形骨)から構成されている。そのうち上顎骨と頰骨で構成される眼窩下壁〔眼窩底(orbital floor)〕と篩骨で構成される眼窩内壁に骨折が生じやすい。

・骨折の有無は眼窩CT検査で診断し,眼窩の骨折形態から閉鎖型骨折(図1)と開放型骨折(図2)の2つに大別される1)。閉鎖型とは骨折はあるものの眼窩の形状が保たれているものであり,開放型とは明らかな骨折があり,眼窩の形状が保たれていないものをいう。閉鎖型では筋絞扼型と脂肪絞扼型で分類し,筋絞扼型では“missing rectusサイン”を認める。また術中所見から,骨折が扉(ドア)のような形状で脂肪などが隙間に挟まっていた場合をトラップドア型骨折と呼ぶ。一方,骨折が大きく落とし穴のような状態を呈し,そこに脂肪などが嵌頓していた場合を骨欠損型骨折と呼ぶ。骨折部位が亀裂のみで脂肪などの嵌頓が少ない場合を線状型骨折と呼ぶ2)

参考文献

1)荒木美治:京都府立医科大学雑誌115:251-258,2006
2)Koide R et al:Jpn J Ophthalmol 47:392-397, 2003
3)Burnstein MA:Ophthalmology 109:1207-1210, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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