文献詳細
文献概要
増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点 5 神経眼科
視神経炎に対するステロイドパルス治療
著者: 辻隆宏1
所属機関: 1福井大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.70 - P.71
文献購入ページに移動治療法の概要
視神経炎は,検眼鏡的に視神経乳頭浮腫がある乳頭炎型と球後型に分類される。視神経炎は,通常,特発性視神経炎を指し,予後も良好である。しかし,抗アクアポリン4(AQP4)抗体陽性視神経炎や多発性硬化症の一部として発症することもあり,再発やステロイド抵抗性のことがある。
治療は,第一にステロイドパルス療法になる。副作用の予防のため,治療前に必ず,B型肝炎,ヘルペス,梅毒などの感染症を含む末梢血検査,胸部写真や心電図検査を行う必要がある。難治性の視神経炎を想定して,治療前に,抗AQP4抗体の測定を行う。特に,感染症については十分に注意を払う必要がある。
視神経炎は,検眼鏡的に視神経乳頭浮腫がある乳頭炎型と球後型に分類される。視神経炎は,通常,特発性視神経炎を指し,予後も良好である。しかし,抗アクアポリン4(AQP4)抗体陽性視神経炎や多発性硬化症の一部として発症することもあり,再発やステロイド抵抗性のことがある。
治療は,第一にステロイドパルス療法になる。副作用の予防のため,治療前に必ず,B型肝炎,ヘルペス,梅毒などの感染症を含む末梢血検査,胸部写真や心電図検査を行う必要がある。難治性の視神経炎を想定して,治療前に,抗AQP4抗体の測定を行う。特に,感染症については十分に注意を払う必要がある。
参考文献
1)Watanabe S et al:Multi Scler 13:968-974, 2007
2)Beck RW et al:N Engl J Med 326:581-588, 1992
3)Beck RW et al:N Engl J Med 329:1764-1769, 1993
4)Optic Neuritis Study Group:Arch Neurol 65:727-732, 2008
掲載誌情報