文献詳細
増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点
6 斜視弱視
文献概要
手術・治療の概要
斜筋異常では上下斜視,回旋斜視が生じ,多くは代償性異常頭位を呈している。通常,広い融像幅をもち,代償頭位をとることによって良好な眼位を保っているため,斜視弱視の発生は少なく,両眼視機能も良好なことが多いとされている。そのため,主として検査に信頼性・再現性があると考えられる就学前後で手術を行うが,上下偏位が高度な症例などでは低年齢で手術に踏み切る場合もある。下斜筋過動症に対しては下斜筋弱化手術が適応となるが,上斜筋麻痺に対しても拮抗筋である下斜筋の弱化手術で対応することが多い。また,交代性上斜位に対して下斜筋前方移動術が選択されることもある。
代表的な術前検査として,以下が挙げられる。
斜筋異常では上下斜視,回旋斜視が生じ,多くは代償性異常頭位を呈している。通常,広い融像幅をもち,代償頭位をとることによって良好な眼位を保っているため,斜視弱視の発生は少なく,両眼視機能も良好なことが多いとされている。そのため,主として検査に信頼性・再現性があると考えられる就学前後で手術を行うが,上下偏位が高度な症例などでは低年齢で手術に踏み切る場合もある。下斜筋過動症に対しては下斜筋弱化手術が適応となるが,上斜筋麻痺に対しても拮抗筋である下斜筋の弱化手術で対応することが多い。また,交代性上斜位に対して下斜筋前方移動術が選択されることもある。
代表的な術前検査として,以下が挙げられる。
参考文献
1)稲垣理佐子・他:日本視能訓練士協会誌35:93-97,2006
2)佐藤美保・他:臨眼53:295-297,1999
3)庄司倫子・他:臨眼50:1405-1409,1996
掲載誌情報