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増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点 6 斜視弱視
斜視手術—筋移動術
著者: 根岸貴志1
所属機関: 1順天堂大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.91 - P.93
文献購入ページに移動手術・治療の概要
筋移動術は,通常の筋収縮による作用ベクトルとは異なる方向に眼球を牽引できるよう,外眼筋の作用点の位置を変更する手術である。主に外転神経麻痺・動眼神経麻痺に対して行われ,Hummelsheim法(1907)1)(図1)やJensen法(1964)2)(図2)が代表的である。他に固定内斜視に対する横山法(図3)3)や,外転神経麻痺に対する西田法4)などがある。滑車神経麻痺に対する下直筋後転鼻側移動は,単に下直筋自体の外旋作用の減弱術であることから今回は含めない。
筋移動術は,通常の筋収縮による作用ベクトルとは異なる方向に眼球を牽引できるよう,外眼筋の作用点の位置を変更する手術である。主に外転神経麻痺・動眼神経麻痺に対して行われ,Hummelsheim法(1907)1)(図1)やJensen法(1964)2)(図2)が代表的である。他に固定内斜視に対する横山法(図3)3)や,外転神経麻痺に対する西田法4)などがある。滑車神経麻痺に対する下直筋後転鼻側移動は,単に下直筋自体の外旋作用の減弱術であることから今回は含めない。
参考文献
1)Hummelsheim E:Arch Augenheilkd 62:71-74, 1908
2)Jensen CD:Trans Pac Coast Otoophthalmol Soc Annu Meet 45:359-387, 1964
3)Yokoyama T et al:The mechanism of development in progressive esotropia with high myopia. In:de Faber JT, ed. Transactions of the 26th meeting of European Strabismological Association. Barcelona, Spain, September 2000. 218-221, Swets & Zeitlinger Publishers, Lisse(Netherland), 2000
4)Nishida Y et al:Jpn J Ophthalmol 47:281-286, 2003
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