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増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点 6 斜視弱視
斜視手術—調節糸法
著者: 古森美和1
所属機関: 1浜松医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.94 - P.95
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調節糸法は,手術後の眼位に応じて再度術量を変化させる斜視手術法である。本法を用いることで,より正確な眼位矯正が可能となる。全身麻酔で斜視手術を行い,調節糸を設置して覚醒後に局所麻酔で調整を行う方法と,局所麻酔で斜視手術を行いながら,術中に調整を行う方法がある。
適応となるのは,斜視手術のなかでも術後効果の予想が難しい場合(再手術症例,甲状腺眼症,大角度の斜視角を有する症例,眼窩壁骨折や筋断裂などの外傷後の症例など)や,通常よりも正確な矯正が必要な場合(微小角斜視,上下斜視,回旋斜視や,融像幅が小さい症例,複視を訴える症例など)である。局所麻酔での調整ができない小児や精神発達遅滞,先端恐怖症や閉所恐怖症,痛みに耐えられないなどの症例は適応外となる。調節糸法を予定する場合は,術前に詳細な問診や説明を行い,適応を判断する必要がある。
調節糸法は,手術後の眼位に応じて再度術量を変化させる斜視手術法である。本法を用いることで,より正確な眼位矯正が可能となる。全身麻酔で斜視手術を行い,調節糸を設置して覚醒後に局所麻酔で調整を行う方法と,局所麻酔で斜視手術を行いながら,術中に調整を行う方法がある。
適応となるのは,斜視手術のなかでも術後効果の予想が難しい場合(再手術症例,甲状腺眼症,大角度の斜視角を有する症例,眼窩壁骨折や筋断裂などの外傷後の症例など)や,通常よりも正確な矯正が必要な場合(微小角斜視,上下斜視,回旋斜視や,融像幅が小さい症例,複視を訴える症例など)である。局所麻酔での調整ができない小児や精神発達遅滞,先端恐怖症や閉所恐怖症,痛みに耐えられないなどの症例は適応外となる。調節糸法を予定する場合は,術前に詳細な問診や説明を行い,適応を判断する必要がある。
参考文献
1)根岸貴志:あたらしい眼科33(臨増):129-32,2016
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