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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科74巻11号

2020年10月発行

文献概要

増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点 7 屈折矯正

SMILE

著者: 小島隆司1

所属機関: 1名古屋アイクリニック

ページ範囲:P.110 - P.111

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手術・治療の概要

 SMILE(small incision lenticule extraction)は,レーザー角膜屈折矯正手術に分類される屈折矯正手術である。レーザー角膜屈折矯正手術のなかで代表的なものはLASIKで,執筆時点でも世界でも最も数多く行われている屈折矯正手術である。LASIKは軽度〜中等度近視,乱視の矯正において有効かつ安全な治療法として確立しているが,いくつか欠点もある。その1つがフラップ関連の合併症である。フラップ関連の合併症には,上皮迷入,外傷によるフラップのずれ,フラップの皺などがある。また角膜神経をほぼ全周にわたって切断するため,術後にドライアイを惹起しやすいという特徴がある。

 SMILEは,フェムトセカンドレーザーで角膜実質内にレンチクル(lenticule)と呼ばれる屈折矯正分に相当する角膜切除を行い(図1),2〜4mmの角膜切開から,そのレンチクルを抜き取る。このため,LASIKのようなフラップ関連合併症がほとんどないのがメリットである。ドライアイに関しては角膜知覚の低下がLASIKより少なく1),術後ドライアイの面ではLASIKよりも有利であると思われる。

参考文献

1)澤木綾子・他:IOL & RS 29:384-390,2015
2)Liu M et al:J Refract Surg 32:686-692, 2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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