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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科74巻11号

2020年10月発行

文献概要

増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点 8 角膜

DALK

著者: 福井正樹123

所属機関: 1東京歯科大学市川総合病院眼科 2南青山アイクリニック 3慶應義塾大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.125 - P.127

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手術・治療の概要

 深層層状角膜移植(DALK)とは,角膜パーツ移植の1つであり,角膜実質の病変をターゲットとして実質を移植する術式である1)。代表的な対象疾患としては,実質混濁を起こす角膜ジストロフィ,角膜実質炎・感染後の角膜混濁,実質の菲薄を伴う円錐角膜(図1)などがある。

 実際の診療で注意すべき点は,内皮障害が起きていないかの判断である。スペキュラーマイクロスコープで角膜内皮細胞密度,形状を確認することが必須である(図1b)が,時として角膜実質混濁のため内皮細胞密度・形状の判定が困難であり,内皮炎を伴う病態で角膜内皮障害があると判断されるときにはDALKではなく,全層角膜移植(PKP)を選択する必要がある。

参考文献

1)福井正樹・他:日本の眼科84:34-35,2013
2)秦 未稀・他:あたらしい眼科33:889-893,2016
3)Den S et al:Am J Ophthalmol 143:750-754, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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