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増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点
8 角膜
文献概要
手術・治療の概要
深層層状角膜移植(DALK)とは,角膜パーツ移植の1つであり,角膜実質の病変をターゲットとして実質を移植する術式である1)。代表的な対象疾患としては,実質混濁を起こす角膜ジストロフィ,角膜実質炎・感染後の角膜混濁,実質の菲薄を伴う円錐角膜(図1)などがある。
実際の診療で注意すべき点は,内皮障害が起きていないかの判断である。スペキュラーマイクロスコープで角膜内皮細胞密度,形状を確認することが必須である(図1b)が,時として角膜実質混濁のため内皮細胞密度・形状の判定が困難であり,内皮炎を伴う病態で角膜内皮障害があると判断されるときにはDALKではなく,全層角膜移植(PKP)を選択する必要がある。
深層層状角膜移植(DALK)とは,角膜パーツ移植の1つであり,角膜実質の病変をターゲットとして実質を移植する術式である1)。代表的な対象疾患としては,実質混濁を起こす角膜ジストロフィ,角膜実質炎・感染後の角膜混濁,実質の菲薄を伴う円錐角膜(図1)などがある。
実際の診療で注意すべき点は,内皮障害が起きていないかの判断である。スペキュラーマイクロスコープで角膜内皮細胞密度,形状を確認することが必須である(図1b)が,時として角膜実質混濁のため内皮細胞密度・形状の判定が困難であり,内皮炎を伴う病態で角膜内皮障害があると判断されるときにはDALKではなく,全層角膜移植(PKP)を選択する必要がある。
参考文献
1)福井正樹・他:日本の眼科84:34-35,2013
2)秦 未稀・他:あたらしい眼科33:889-893,2016
3)Den S et al:Am J Ophthalmol 143:750-754, 2007
掲載誌情報