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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科74巻11号

2020年10月発行

文献概要

増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点 8 角膜

PTK

著者: 福本光樹1

所属機関: 1南青山アイクリニック東京

ページ範囲:P.136 - P.138

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手術・治療の概要

 治療的レーザー角膜切除術(phototherapeutic keratectomy:PTK)とは,エキシマレーザーで角膜表層の混濁を除去する手術手技である。エキシマレーザーはフッ化アルゴンから生じる193nmの紫外線レーザーで,熱を発せずにμm単位での平滑で正確な切除(蒸散)が可能である(図1)。また,照射周辺組織への影響がほとんどない。

 手術適応は角膜表層の混濁や沈着物の除去で,さらに深い中層や深層の混濁や沈着物は不適応となる(表1)。角膜ジストロフィや帯状角膜変性が代表的な疾患である。再発性上皮びらんに対して,実質浅層を切除することにより角膜上皮基底膜の再生を促し,角膜上皮と実質の接着強化目的でPTKを施行する場合がある。

参考文献

1)福本光樹:あたらしい眼科30:639-640,2013
2)Yaguchi Y et al:Jpn J Ophthalmol 60:365-372, 2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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