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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科74巻11号

2020年10月発行

文献概要

増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点 8 角膜

翼状片切除術

著者: 土至田宏1

所属機関: 1順天堂大学医学部附属静岡病院眼科

ページ範囲:P.139 - P.141

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手術・治療の概要

 翼状片は,血管を伴う結膜由来の増殖組織が主に角膜の鼻側から侵入する疾患1)である。薬物治療には反応しないため,外科的切除が治療の基本となる。翼状片頭部の先端が瞳孔領に達し,現に視力低下をきたしている場合や,そこまで到達していなくても角膜形状に変化をもたらしている場合もあるため,角膜形状解析装置による形状変化をマップ(図1)で示すと手術の必要性に関する患者の理解が深まりやすい。特に白内障に翼状片が合併している症例では,白内障のみが原因で見づらいと思っている患者も少なくないため,角膜形状変化を示すことで,角膜乱視の存在と先に翼状片手術を要する理由を説明しやすくなる。

参考文献

1)山口達夫:翼状片手術総論.眼手術学4.245-255,文光堂,東京,2013
2)宮田和典・他:日眼会誌122:586-591,2018
3)堀 裕一:初発翼状片に対する手術(有茎弁移植).眼手術学4.260-263,文光堂,東京,2013
4)小森 翼・他:臨眼73:477-482,2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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