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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科74巻11号

2020年10月発行

文献概要

増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点 8 角膜

結膜囊形成術

著者: 平山雅敏1

所属機関: 1東京歯科大学市川総合病院眼科

ページ範囲:P.149 - P.151

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手術・治療の概要

 結膜は粘膜の一種であり,血管,リンパ管に富む薄く透明な膜構造である1)。結膜は解剖学的に眼瞼結膜と眼球結膜に分かれており,結膜全体を囊状体とみなして結膜囊と呼ぶ。結膜囊は,涙液の貯留場所(リザーバー)となり,眼表面の涙液安定性の維持などの眼の生理上重要な役割を果たしている。

 結膜囊形成術は,結膜囊を再建する手術である。広義には結膜弛緩症に対する手術を含むが(「結膜弛緩症手術」参照のこと),本稿では,Stevens-Johnson症候群や化学傷などの重症瘢痕性眼表面疾患や外眼手術後などの瞼球癒着などの疾患に対する手術を対象疾患とする(図1)。

参考文献

1)秦野 寛:解剖.秦野 寛:身につく結膜疾患の診断と治療.5-10.金原出版,東京,2012
2)杉田二郎:涙液メニスカスの機能とその異常.横井則彦(編):眼科診療クオリファイ19ドライアイスペシャリストへの道.60-62.中山書店,東京,2013
3)Sotozono C et al:Invest Ophthalmol Vis Sci 59:DES80-DES86, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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