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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科74巻11号

2020年10月発行

文献概要

増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点 8 角膜

角膜内リング

著者: 小島隆司1

所属機関: 1名古屋アイクリニック

ページ範囲:P.152 - P.153

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手術・治療の概要

 角膜内リング(intracorneal ring segment)挿入術は,角膜内にポリメチルメタクリレート(PMMA)製のリングを埋植して屈折矯正を行う手術である。歴史は古く,もともとは通常の近視および乱視矯正手術として登場したが,エキシマレーザーの登場により,レーザー角膜屈折矯正手術にとって代わられた。しかしその後,円錐角膜の屈折矯正方法として脚光を浴び,現在は円錐角膜の治療として行われることがほとんどである。角膜内リングはarc-shortening effect(図1)によって角膜を平坦化する手術で,挿入するリングが厚くなると平坦化の度合いが強くなる。

 この効果を利用して,角膜内リング挿入手術は球面,乱視度数を軽減させることが可能であり,また主に非対称成分を中心とした不正乱視成分も軽減が可能である1)

参考文献

1)Kang MJ et al:Sci Rep 9:315, 2019
2)Vega-Estrada et al:J Cataract Refract Surg 41:1145-1152, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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