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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科74巻11号

2020年10月発行

文献概要

増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点 9 ぶどう膜炎

ステロイドパルス治療

著者: 青木朋恵1

所属機関: 1福井大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.164 - P.165

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治療法の概要

 ステロイドパルス治療とは,大量のステロイド薬を短期的かつ集中的に投与する治療法であり,強力な抗炎症作用および免疫抑制作用を期待して,通常のステロイド投与量では治療できない重篤な病態に用いられている。

 眼科においてはVogt-小柳-原田病や交感性眼炎,視神経炎などでステロイドパルス治療が行われる。その場合は通常,入院のうえメチルプレドニゾロン(ソル・メドロール®)1000mg/日を3日間点滴投与し,その後プレドニゾロン換算で40〜60mg/日から内服漸減する。視神経炎に対する治療では,ステロイドパルス治療後3〜4日経過しても視機能の改善を認めなければ,再度ステロイドパルス治療を行う1)。30mg/日以下に減量できれば感染のリスクが減少するといわれているので,外来診療に切り替える場合が多い。ステロイド薬を漸減した後は眼病変の再発に注意が必要である。

参考文献

1)毛塚剛司:神経眼科35:33-40,2018
2)楠本 茂・他:日本内科学会雑誌103:1645-1653,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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