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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科74巻11号

2020年10月発行

文献概要

増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点 10 白内障

トーリック眼内レンズ

著者: 長谷川優実1

所属機関: 1筑波大学医学医療系眼科

ページ範囲:P.174 - P.176

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手術・治療の概要

 トーリック眼内レンズ(IOL)とは,白内障手術時に乱視矯正も同時に行うことができるIOLである。現在日本で承認されているトーリックIOLは,多焦点IOLも合わせて表1の通りである。術前の角膜乱視に,手術による惹起乱視を加えて,術後の残余乱視を予測し,それに合わせたトーリックモデルと固定軸をカリキュレーターで計算して決定する。カリキュレーターには,各社が公開しているウェブカリキュレーターや,眼軸長測定装置に内蔵されているカリキュレーター,CASIA(TOMEY)などの前眼部解析装置に内蔵されているカリキュレーターなどがある。近年は,角膜後面に平均で0.3Dの倒乱視が存在すること1,2)が報告され,乱視矯正の精度を向上させるために,角膜後面乱視の予測値を加えた計算式や,角膜後面乱視を実測して計算に用いる方法などが考案されている。

参考文献

1)Ueno Y et al:Ophthalmology 122:1072-1078, 2015
2)Koch DD et al:J Cataract Refract Surg 38:2080-2087, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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