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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科74巻11号

2020年10月発行

文献概要

増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点 10 白内障

小児白内障手術

著者: 松野裕樹1

所属機関: 1兵庫県立こども病院眼科

ページ範囲:P.180 - P.181

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手術・治療の概要

 小児の白内障には,出生時より水晶体混濁が認められる狭義の先天白内障,生後早期に外傷などの要因がなく発生する発達白内障,外傷などの要因で生じる続発白内障がある。乳幼児期に発症した外傷などの要因がない白内障を先天白内障と,外傷例も含めた小児期の白内障も含めて小児白内障と呼ぶこともある1)

 検査では視機能評価,眼位,細隙灯顕微鏡,超音波検査などを行う。視機能評価とは固視反射や視力検査であるが,困難な場合には選択視法(preferential looking:PL)や視覚誘発電位(visual evoked potential:VEP)も有用である。眼位検査では斜視,交代視,眼振の有無を確認する。細隙灯顕微鏡で白内障の評価をするが,必ず散瞳を行ったうえで混濁の部位や程度,虹彩後癒着の有無なども確認する。白内障による混濁が強い場合,超音波Bモードによる後眼部の評価も併せて行う。

参考文献

1)黒坂大次郎:小児の白内障・水晶体の特徴.東 範行(編):小児眼科学.215-225,三輪書店,東京,2015
2)Matsuo T:Springerplus 3:361, 2014
3)斎藤広美・他:IOL & RS 16:459-463,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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