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増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点 10 白内障
眼内レンズ摘出
著者: 芳賀彰1
所属機関: 1熊本大学大学院生命科学研究部眼科学講座
ページ範囲:P.182 - P.183
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白内障手術時に挿入された眼内レンズ(IOL)に術後偏位,脱臼,混濁,屈折度数ずれなどが生じた場合にはIOLを眼外へと摘出する必要が生じる場合がある。また,近年では多焦点IOL挿入後にコントラスト感度の低下やハローなどが生じ,IOLが摘出される症例も報告されている1)。
現在のIOLはアクリル製フォールダブルレンズが主流となっており,術中に眼内にて剪刀を用いて光学部を切断することが可能であるが,ポリメチルメタクリレート(PMMA)製の光学部を有するIOLでは剪刀で切断することできず,光学部に合わせて創口を作成する必要があるため(図1),可能であれば挿入されているIOLの情報を術前に得ておくことが望ましい。
白内障手術時に挿入された眼内レンズ(IOL)に術後偏位,脱臼,混濁,屈折度数ずれなどが生じた場合にはIOLを眼外へと摘出する必要が生じる場合がある。また,近年では多焦点IOL挿入後にコントラスト感度の低下やハローなどが生じ,IOLが摘出される症例も報告されている1)。
現在のIOLはアクリル製フォールダブルレンズが主流となっており,術中に眼内にて剪刀を用いて光学部を切断することが可能であるが,ポリメチルメタクリレート(PMMA)製の光学部を有するIOLでは剪刀で切断することできず,光学部に合わせて創口を作成する必要があるため(図1),可能であれば挿入されているIOLの情報を術前に得ておくことが望ましい。
参考文献
1)Kamiya K et al:Am J Ophthalmol 158:215-220, 2014
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