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増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点 11 緑内障
デュアルブレードを用いた流出路再建術
著者: 岡橋英里香1 三木篤也1
所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科眼科学教室
ページ範囲:P.210 - P.211
文献購入ページに移動緑内障とは,視神経変化,特徴的視野変化を有し,眼圧下降により進行を抑制できる疾患と定義されており,緑内障の治療は眼圧を下げることを基本としている。眼圧を下げる方法として薬物療法,レーザー治療,手術などがある。緑内障では,房水流出路の閉塞もしくは機能不全を生じると眼圧が上昇する。流出路再建術とは,線維柱帯を切開して再建することにより眼圧下降を図る手術である。
近年,低侵襲緑内障手術(MIGS)と呼ばれる従来の緑内障手術よりも侵襲の小さい手術が登場した。Kahookデュアルブレードを用いた流出路再建術はMIGSの一種である。Kahookデュアルブレードは先端の2枚のブレードにより線維柱帯を帯状に切除することができる(図1,2)。角膜に小さな創を作り,そこからデュアルブレードを挿入し,線維柱帯を切開する。白内障手術と同時に行われることが多い。
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