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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科74巻11号

2020年10月発行

文献概要

増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点 12 網膜硝子体

硝子体手術—黄斑上膜

著者: 盛岡正和1

所属機関: 1福井大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.233 - P.235

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手術・治療の概要

 黄斑上膜(epiretinal membrane:ERM)とは,黄斑部に生じた膜様組織によって視力低下や変視症,不等像視などをきたす疾患である。近年のOCTの発達により,容易に診断されるようになり,またその画像を示すことにより患者に対する説明もしやすくなった(図1)。多くは特発性であるが,糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症などに続発して生じることもある。硝子体手術で膜様組織を剝離除去することにより黄斑形状の改善を得ることができる。変視症の検査としてアムスラーチャートやM-CHARTS(図2)などが用いられている。特にM-CHARTSは変視量として定量化できるため,手術適応の判断や術前後での変化を捉えるのに有用である1)

参考文献

1)Matsumoto C et al:Invest Ophthalmol Vis Sci 44:4012-4016, 2003
2)Tsuchiya S et al:PLoS ONE. doi:10.1371/journal.pone.0177526, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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