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増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点 12 網膜硝子体
網膜剝離に対する気体注入
著者: 安達功武1 齋藤昌晃1
所属機関: 1弘前大学大学院医学研究科眼科学講座
ページ範囲:P.252 - P.253
文献購入ページに移動裂孔原性網膜剝離(rhegmatogenous retinal detachment:r-RD)に対する気体注入(pneumatic retinopexy:PnR)は,Hiltonら1)や恵美ら2)によって有効性が報告され,1980年代後半〜1990年代においてわが国でも盛んに行われた治療法である。しかし併発症の問題や3),低侵襲硝子体手術(MIVS)が主流となった現在において,PnRを積極的に選択すべき症例は限定的であると考えられる。近年,米国でPIVOT試験4)が報告され,硝子体手術に対する優位性を示していることから,症例の選択やそのマネジメントを再確認することは意義があると考えられる。
詳細な術式は報告により細かな相違はあるものの,目的は硝子体内に気体注入を行い,体位により網膜裂孔を気体で一時的に閉鎖させて網膜の復位を得て,そのうえで網膜光凝固術や冷凍凝固術を用いて網膜裂孔の永久閉鎖(網膜裂孔の瘢痕閉鎖)を行うというものである。
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