icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科74巻11号

2020年10月発行

文献概要

増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点 13 AMD

抗VEGF薬硝子体内注射

著者: 柿本宙志1

所属機関: 1福井大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.264 - P.266

文献購入ページに移動
治療法の概要

 加齢黄斑変性症(age-related macular degeneration:AMD)とは,加齢性変化に伴い黄斑部網膜に滲出性または萎縮性の変化をきたす疾患である。わが国では滲出性の変化をきたす滲出型AMDが圧倒的に多く,基本的には脈絡膜新生血管(choroidal neovascularization:CNV)の発生に伴い,網膜浮腫,網膜剝離,出血などの滲出性変化が生じることで視機能の低下をきたす。CNVの発生および伸展には血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor:VEGF)が重要な役割を担っており,治療の第一選択は抗VEGF療法である。眼科で承認されている抗VEGF薬は,ペガプタニブナトリウム(マクジェン®:2020年2月販売中止),ラニビズマブ(ルセンティス®),アフリベルセプト(アイリーア®)の3剤であり,滲出型AMDに対してはすべて使用可能である。

参考文献

1)Fileta JB et al:Ophthalmic Surg Lasers Imaging Retina 45:143-149, 2014
2)Kim SJ et al:Ophthalmology 118:1358-1363, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?