文献詳細
文献概要
特集 黄斑円孔/偽円孔手術を極める!
企画にあたって
著者: 寺﨑浩子1
所属機関: 1名古屋大学未来社会創造機構
ページ範囲:P.1485 - P.1485
文献購入ページに移動 黄斑円孔ならびに黄斑偽円孔または分層黄斑円孔は,硝子体手術の対象となる頻度の高い疾患である。近年の画像診断の進歩により,中心窩付近の網膜構造が詳細に分離して観察されるようになり,新たな病因病態が解明されてきた。手術をするものとしては,その病態をよく知ったうえで治療することが,より良好な解剖学的,また機能的成果を得ることにつながるものと思う。
本特集においては,最近の画像診断の進歩が大きく寄与している3つの病態,すなわち,強度近視眼の牽引黄斑症,分層黄斑円孔・黄斑偽円孔,外傷性黄斑円孔を解説として御執筆いただいた。そのなかでは新しい術式の評価についても触れられ,強度近視眼で近年行われている,内境界膜(ILM)のfovea non peeling法の評価についても述べられている。次には,分層黄斑円孔と黄斑偽円孔の新しい定義が提唱されているが,その両者の違いについてのわかりやすい説明で読者の先生方も納得できるであろう。さらに,外傷性黄斑円孔では自然閉鎖の可能性と手術の適応時期について多数の症例が提示されている。
本特集においては,最近の画像診断の進歩が大きく寄与している3つの病態,すなわち,強度近視眼の牽引黄斑症,分層黄斑円孔・黄斑偽円孔,外傷性黄斑円孔を解説として御執筆いただいた。そのなかでは新しい術式の評価についても触れられ,強度近視眼で近年行われている,内境界膜(ILM)のfovea non peeling法の評価についても述べられている。次には,分層黄斑円孔と黄斑偽円孔の新しい定義が提唱されているが,その両者の違いについてのわかりやすい説明で読者の先生方も納得できるであろう。さらに,外傷性黄斑円孔では自然閉鎖の可能性と手術の適応時期について多数の症例が提示されている。
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