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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科74巻2号

2020年02月発行

文献概要

特集 日常臨床でのロービジョンケアの勘どころ

ロービジョンケアの必要性をいかに認識するか—スタートポイントの勘どころ

著者: 吉田雅子1

所属機関: 1吉田眼科医院(京都市)

ページ範囲:P.140 - P.147

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●ロービジョン患者の日常生活困難を知るためには暮らしの様子を患者に聞くこと,および疑似体験が役に立つ。

●日常診療がロービジョンケアのスタートラインである。所見から患者の見えにくさや困難を見いだすことを心掛けた診察が肝要である。

●的確なロービジョン視機能評価には,眼科一般検査とは異なるコントラストや照度,視距離の工夫が必要となる。

●チャートや改造検眼鏡は,日常生活空間における見え方を具体的に可視化する手段として有用である。可視化により医療者と患者が見え方を共有し,患者自身の保有視機能理解を容易とする。

参考文献

1)国際生活機能分類—国際障害分類改訂版(日本語版).厚生労働省,2002
2)日本学術会議臨床医学委員会感覚器分科会報告,2009
3)Miyata M, Oishi A, Ogino K et al:Relationship between ocular deviation and visual function in retinitis pigmentosa. Sci Rep. doi:10.1038/s41598-018-33211-6, 2018
4)Osaka N:Effect of peripheral visual field size upon eye movements during Japanese text processing. In O'Regan JK, Levy-Schoen A.(Eds). Eye Movements:From physiology to recognition. 421-430, North Holland, Amsterdam, 2013
5)Pelli DG, Robson JG, Wilkins AJ:The design of a new letter chart for measuring contrast sensitivity. Clin Vision Sci 2:187-200, 1988
6)仲泊 聡:総合的視覚リハビリテーションシステムプログラムの開発(平成23年度総括・分担研究報告書),2012
7)吉田雅子:改造検眼鏡との比較.眼科60:597-603,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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