文献詳細
連載 眼炎症外来の事件簿・Case18
文献概要
患者:50代,女性
主訴:左中心視野異常
既往歴:両白内障手術
家族歴:特記事項なし
現病歴:10年前に左眼の視力低下を自覚し,神戸大学医学部附属病院眼科(以下,当科)を紹介され受診となった。両眼ともに黄斑部の網膜色素上皮異常と光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT)での網膜外層障害が強く,多局所網膜電図で同部位に一致した応答密度の低下が認められたことから,自己免疫網膜症として副腎皮質ステロイド(以下,ステロイド)内服で加療されていた。経過中に両白内障が進行したため手術が施行されている。ここ2年間はステロイド内服が漸減されており,現在はプレドニゾロン(PSL)8mg/日で経過観察中である。視力検査結果に変化はないが,患者は左眼の中心の見えにくさが徐々に悪化していると訴えていた。
主訴:左中心視野異常
既往歴:両白内障手術
家族歴:特記事項なし
現病歴:10年前に左眼の視力低下を自覚し,神戸大学医学部附属病院眼科(以下,当科)を紹介され受診となった。両眼ともに黄斑部の網膜色素上皮異常と光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT)での網膜外層障害が強く,多局所網膜電図で同部位に一致した応答密度の低下が認められたことから,自己免疫網膜症として副腎皮質ステロイド(以下,ステロイド)内服で加療されていた。経過中に両白内障が進行したため手術が施行されている。ここ2年間はステロイド内服が漸減されており,現在はプレドニゾロン(PSL)8mg/日で経過観察中である。視力検査結果に変化はないが,患者は左眼の中心の見えにくさが徐々に悪化していると訴えていた。
参考文献
1)Fox AR, Gordon LK, Heckenlively JR et al:Consensus on the diagnosis and management of nonparaneoplastic autoimmune retinopathy using a modified Delphi approach. Am J Ophthalmol 168:183-190, 2016
2)Ferreyra HA, Jayasundera T, Khan NW et al:Management of autoimmune retinopathies with immunosuppression. Arch Ophthalmol 127:390-397, 2009
掲載誌情報