文献詳細
文献概要
連載 眼炎症外来の事件簿・Case19
黄斑前膜を伴った肉芽腫性汎ぶどう膜炎
著者: 楠原仙太郎1
所属機関: 1神戸大学大学院医学研究科外科系講座眼科学分野
ページ範囲:P.258 - P.261
文献購入ページに移動患者:50代,男性
主訴:両視力低下
既往歴:高血圧,口内炎,B型肝炎キャリア
家族歴:母親に緑内障
現病歴:X年9月に右飛蚊症を自覚し,その後に両眼の霧視と光視症が出現したため同年12月に近医眼科を受診した。その際に両眼のぶどう膜炎および高眼圧症を指摘され,某総合病院眼科を紹介され受診した。両眼に虹彩炎,瞳孔および隅角結節,硝子体混濁,網膜の滲出性変化が認められたためサルコイドーシスを疑われた。両眼ともにトリアムシノロンアセトニドのテノン囊下注射が施行されたが,眼底所見が悪化したため,精査加療の目的で神戸大学医学部附属病院眼科(以下,当科)を紹介され受診となった。
主訴:両視力低下
既往歴:高血圧,口内炎,B型肝炎キャリア
家族歴:母親に緑内障
現病歴:X年9月に右飛蚊症を自覚し,その後に両眼の霧視と光視症が出現したため同年12月に近医眼科を受診した。その際に両眼のぶどう膜炎および高眼圧症を指摘され,某総合病院眼科を紹介され受診した。両眼に虹彩炎,瞳孔および隅角結節,硝子体混濁,網膜の滲出性変化が認められたためサルコイドーシスを疑われた。両眼ともにトリアムシノロンアセトニドのテノン囊下注射が施行されたが,眼底所見が悪化したため,精査加療の目的で神戸大学医学部附属病院眼科(以下,当科)を紹介され受診となった。
参考文献
1)日本サルコイドーシス/肉芽種性疾患学会 サルコイドーシス診療の手引き2018作成委員会:サルコイドーシス診療の手引き2018(http://jssog.com/www/top/kenkai20118.html)
2)Murthy SI, Pappuru RR, Latha KM et al:Surgical management in patient with uveitis. Indian J Ophthalmol 61:284-290, 2013
3)Duker JS, Brown GC, McNamara JA:Proliferative sarcoid retinopathy. Ophthalmology 95:1680-1686, 1988
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