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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科74巻3号

2020年03月発行

文献概要

Book Review

ジェネラリストのための眼科診療ハンドブック 第2版

著者: 中西重清12

所属機関: 1中西内科〔広島市〕 221世紀適々斎塾

ページ範囲:P.340 - P.340

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 本書は内科開業医のための眼科知識を高める必読書である。「眼科医がいない状況で非専門医がどこまで診療するのか,どの時点で紹介するか」が的確に解説されており,自信を持ってお薦めしたい。

 眼症状の相談を受けると,総合病院ではなく,近くの信頼できる眼科開業医に紹介するのが常であろう。それは普段から顔見知りで,疑問点を何でも相談できる関係だからである。著者の石岡みさき先生は,内科開業医がどんな眼科疾患に困り,何を知らないかを熟知している。外来患者さんは高齢化し多疾患を併存し専門以外の知識が必要で,ポリファーマシー(多剤処方)を併せ持っている。「目が悪い」と言えばすぐに眼科紹介,「腰が痛い」と言えば整形外科紹介では,患者ニーズに応えることができない。経過観察ができそうなら「様子をみましょう」と伝え,「こういう眼科疾患なので薬を出しておきますね」と答えられるようになりたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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