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特集 第73回日本臨床眼科学会講演集[2] 原著
補装具としてのコンタクトレンズ処方の実態調査
著者: 堀寛爾12 山﨑伸也2 白銀暁2 井上剛伸2 我澤賢之2 佐渡一成3 清水朋美12
所属機関: 1国立障害者リハビリテーションセンター病院第二診療部 2国立障害者リハビリテーションセンター研究所 3さど眼科
ページ範囲:P.405 - P.412
文献購入ページに移動対象と方法:視覚障害者用補装具適合判定医師研修会を受講修了した眼科医からなる任意参加のメーリングリストメンバー475名および補装具としてのCLを製造販売しているメーカー全6社に対しアンケート調査を行った。
結果:調査対象眼科医のうち97名(20.4%)から回答があった。このうち補装具としてのCLを処方した経験がある者は23名(23.7%)で,症例数は37例(円錐角膜10例,無虹彩症8例,その他19例)であった。課題は眼科医の認知度が低いことで,97名中72名(74.2%)が指摘した。メーカーは4社から回答があり,耐用年数の長さと,自治体ごとに対応が異なるなどの事務手続きの煩雑さが課題であるとそれぞれ3社が回答した。
結論:ロービジョンケアに馴染みがある眼科医にもCLが補装具であることが十分知られていない現状を改善し,実情に合うような制度改正に向けての対策が必要である。
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