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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科74巻5号

2020年05月発行

文献概要

連載 眼炎症外来の事件簿・Case21

強い硝子体混濁の原因として家族性アミロイドポリニューロパチーが判明した1例

著者: 橋田徳康1

所属機関: 1大阪大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.546 - P.550

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患者:53歳,男性

主訴:右眼霧視,飛蚊症

既往歴・家族歴:本人によれば特になし

現病歴:2006年1月頃より飛蚊症の自覚があり,2か月ほど様子をみていた。右眼霧視症状に変化なく,症状が次第に強くなり近医を受診した。点眼治療するも改善しないため,某大学病院眼科を受診し,そこで硝子体に炎症細胞(詳細不明)と強い硝子体混濁を認めた。トリアムシノロンアセトニドテノン囊下投与を施行されるも変化なく仮面症候群を疑われ,精査加療目的にて同年7月に大阪大学医学部附属病院眼科を紹介され受診となった。

参考文献

1)Venkatesh P, Selvan H, Singh SB et al:Vitreous Amyloidosis:ocular, systemic, and genetic insights. Ophthalmology 124:1014-1022, 2017
2)Kimura A, Ando E, Fukushima M et al:Secondary glaucoma in patients with familial amyloidotic polyneuropathy. Arch Ophthalmol 121:351-356, 2003
3)渡邊隆弘・井上俊洋:アミロイド緑内障.あたらしい眼科35:1029-1034,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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