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今月の表紙
感覚網膜割断面の走査電子顕微鏡写真
著者: 杉田新1 寺崎浩子2
所属機関: 1おおつか杉田眼科 2名古屋大学
ページ範囲:P.662 - P.662
文献購入ページに移動SEMの最大の特徴は,焦点深度が深く立体的な画像が得られることで,感覚網膜の割断面をSEMでみると,各層相互の3次元的位置関係がよくわかる。SEMは透過電子顕微鏡に比べると観察範囲が広いこと,光学顕微鏡に比べると分解能が高く,微細構造レベルの観察ができること,などの利点がある。SEMの観察対象としては,従来は細胞・組織の自由表面に限られていたが,試料作製を工夫することで細胞・組織の内部構造を観察することもできる。本図は樹脂凍結割断法を応用して,ニホンザルの感覚網膜割断面をSEMでみたものである。今回の写真撮影に使用した検査機器はフィールドエミッションSEM,日立HFS-2(分解能は3nm)で,写真倍率は1,600倍である。
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