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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科74巻7号

2020年07月発行

文献概要

連載 眼炎症外来の事件簿・Case23

片眼のルベオーシスを伴う前房蓄膿

著者: 原田陽介1

所属機関: 1広島大学大学院医系科学研究科視覚病態学

ページ範囲:P.808 - P.811

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患者:78歳,男性

主訴:右眼視力低下

既往歴:糖尿病(無治療),フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ球性白血病(以下,Ph陽性ALL)(チロシンキナーゼ阻害薬を中心にした化学療法をしていたが,2年前を最後に治療自己中断),不安定狭心症,認知症,スティーブンス・ジョンソン症候群(被疑薬はイマチニブ)

家族歴:特記事項なし

現病歴:右眼の視力低下を自覚して近医眼科を受診したところ,右眼に前房内蓄膿および虹彩ルベオーシスがみられたため,広島大学病院ぶどう膜炎外来に紹介された。過去には何度か前房内炎症があり,0.1%フルオロメトロン点眼で加療したことがある。

参考文献

1)Ottmann OG, Wassmann B:Treatment of Philadelphia chromosome-positive acute lymphoblastic leukemia. Hematology Am Soc Hematol Educ Program:118-122, 2005
2)急性リンパ芽球性白血病/リンパ芽球性リンパ腫.日本血液学会(編):造血器腫瘍診療ガイドライン2018年版,59-88,金原出版,東京,2018
3)杉本恭子・眞下 永・春田真実:フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ球性白血病の眼内浸潤の1例.あたらしい眼科35:152-155,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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