文献詳細
文献概要
連載 眼炎症外来の事件簿・Case25
片眼性網膜中心動脈閉塞症で紹介された患者
著者: 原田陽介1
所属機関: 1広島大学大学院医系科学研究科視覚病態学
ページ範囲:P.1084 - P.1088
文献購入ページに移動患者:83歳,女性
主訴:右眼視力低下
既往歴:11年前に両眼白内障手術,糖尿病,乳癌術後(現在,化学療法中)
現病歴:単純糖尿病網膜症に対して,近医眼科で定期的に眼底検査を受けていた。1か月前から右眼の飛蚊症が出現したため近医を受診したところ右眼虹彩炎があり,非ステロイド性消炎鎮痛薬点眼を処方された。その1週間後から右眼視力低下を自覚するも眼科を受診しなかった。さらに1週間後(飛蚊症出現から2週間後)に近医を再診したところ,右眼網膜血管白線化および耳下側網膜に滲出斑がみられた。右眼網膜動脈閉塞症(central retinal artery occlusion:CRAO)と診断され,眼球マッサージおよび亜硫酸アルミニウムを3日間処方されるも症状が改善しないため広島大学病院眼科に紹介され受診となった。
主訴:右眼視力低下
既往歴:11年前に両眼白内障手術,糖尿病,乳癌術後(現在,化学療法中)
現病歴:単純糖尿病網膜症に対して,近医眼科で定期的に眼底検査を受けていた。1か月前から右眼の飛蚊症が出現したため近医を受診したところ右眼虹彩炎があり,非ステロイド性消炎鎮痛薬点眼を処方された。その1週間後から右眼視力低下を自覚するも眼科を受診しなかった。さらに1週間後(飛蚊症出現から2週間後)に近医を再診したところ,右眼網膜血管白線化および耳下側網膜に滲出斑がみられた。右眼網膜動脈閉塞症(central retinal artery occlusion:CRAO)と診断され,眼球マッサージおよび亜硫酸アルミニウムを3日間処方されるも症状が改善しないため広島大学病院眼科に紹介され受診となった。
参考文献
1)武田直人・礒沼 弘・関谷 栄・他:成人におけるサイトメガロウイルス抗体陽性率とサイトメガロウイルス単核球症に関する研究.感染症誌75:775-779,2001
2)Davis J, Haft P, Hartley K:Retinal arteriolar occlusions due to cytomegalovirus retinitis in elderly patinents without HIV. J Ophthalmic Inflamm Infect 3:17, 2013
3)Nerheim RL, Meier JL, Vasef MA et al:Enhanced cytomegalovirus infection in atherosclerotic human blood vessels. Am J Pathol 164:589-600, 2004
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