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特集 第74回日本臨床眼科学会講演集[8] 原著
視覚障害者の就労支援ツールの開発 第2報 改良支援ツールと輪状暗点
著者: 高橋広1 氏間和仁2 岩井克之3 村上美紀4 山田敏夫5 吉田治5 山田信也6 落合信寿7 近藤寛之7
所属機関: 1北九州市立総合療育センター眼科 2広島大学大学院人間社会科学研究科 3株式会社ネクストコード 4むらかみ眼科 5日本ロービジョン学会 6国立福岡視力障害センター 7産業医科大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1390 - P.1396
文献購入ページに移動対象と方法:北九州市立総合療育センター眼科を2020年1〜4月に受診した輪状暗点を呈する視野障害者の支援者10名に対し,タブレット端末の新旧支援ツール試作版を見せ,見え方がイメージできるかどうかを質問し,イメージできた人数を比較した。
結果:「イメージできない」と回答した支援者は新旧バージョンともいなかったが,旧バージョンでは「少しできた」と回答した支援者が1名で,「できた」と回答したのは8名で,「非常にできた」としたのは1名であった。一方,新バージョンでは2名が「できた」と答え,他の8名は輪状暗点のイメージが「非常にできた」と回答し,有意に違いがみられた。
結論:新バージョンは操作が容易で,輪状暗点をイメージしやすくなり,眼疾患の理解を深めることもできた。このことにより,就労場面において,多くの支援者と共通認識ができる可能性が示唆された。
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