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増刊号 この症例このまま診ていて大丈夫? 病診連携にもとづく疾患別眼科診療ガイド 1 眼瞼・結膜
細菌性結膜炎
著者: 稲田紀子12
所属機関: 1東松山市立市民病院眼科 2日本大学医学部視覚科学系眼科学分野
ページ範囲:P.10 - P.14
文献購入ページに移動クリニックで診るとき
・発熱,眼瞼腫脹を伴う急性発症小児例は,涙道疾患,眼窩蜂巣炎に伴う結膜炎などを疑い,抗菌薬を局所投与したうえで改善しないようなら病院に紹介する.
・強い結膜充血,膿性眼脂,あるいは角膜潰瘍を伴う急性発症成人例は,淋菌感染症を疑い早急に病院に紹介する.
・眼脂および結膜充血が遷延化,寛解・増悪を繰り返す亜急性〜慢性の成人例は,クラミジア結膜炎を疑い抗菌薬を変更するか病院に紹介する.
病院で診るとき
・重症例および遷延化例では,原因菌の検索および結膜炎以外の感染巣の有無を確認する.
・原因細菌の薬剤感受性試験結果を踏まえた抗菌薬の投与を行う.
・抗菌薬全身投与のタイミングや,他科(小児科,皮膚科など)との連携を考慮する.
参考文献
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