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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科75巻11号

2021年10月発行

文献概要

増刊号 この症例このまま診ていて大丈夫? 病診連携にもとづく疾患別眼科診療ガイド 1 眼瞼・結膜

アレルギー性結膜炎・春季カタル・アトピー性角結膜炎

著者: 海老原伸行1

所属機関: 1順天堂大学医学部附属浦安病院眼科

ページ範囲:P.23 - P.27

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クリニック・病院から紹介/逆紹介するときのポイント

クリニックから病院へ紹介するとき

・抗アレルギー薬点眼液,ステロイド点眼液,免疫抑制薬点眼液で改善しないとき.

・小児でステロイド点眼液により著明な眼圧上昇を認めるとき.

・細菌性角膜炎や角膜ヘルペスなどの角膜感染症の合併が強く疑われるとき.

・シールド潰瘍の潰瘍底の細胞残渣や角膜プラークを除去するとき.

・小児で角膜混濁や不正乱視のため視機能訓練をしないと弱視になる可能性があるとき.

・顔面や眼瞼のアトピー性皮膚炎のため眼搔破・眼叩打行動が強く認められるとき.

・舌下免疫療法を希望されたとき.

病院からクリニックへ逆紹介するとき

・季節性・通年性アレルギー性結膜炎で抗アレルギー薬点眼液のみで症状がコントロールできるとき.

・春季カタル・アトピー性角結膜炎で角膜上皮障害がない,または軽度のとき.

・学校・仕事の都合で待ち時間の長い大学病院への通院を希望しないとき.

参考文献

1)Miyazaki D, Shimizu D, Fukushima A et al:Reduced steroid-induced intraocular pressure elevation in tacrolimus-treated refractory allergic ocular diseases. Jpn J Ophthalmol 64:568-576, 2020
2)Kaur S, Dhiman I, Kaushik S et al:Outcome of ocular steroid hypertensive response in children. J Glaucoma 25:343-347, 2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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