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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科75巻11号

2021年10月発行

文献概要

増刊号 この症例このまま診ていて大丈夫? 病診連携にもとづく疾患別眼科診療ガイド 2 角膜

コンタクトレンズ障害

著者: 重安千花1

所属機関: 1立正佼成会附属佼成病院眼科

ページ範囲:P.83 - P.86

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クリニック・病院から紹介/逆紹介するときのポイント

クリニックから病院へ紹介するとき

・感染性角膜炎〔別稿(p.70-74)参照〕→特にコンタクトレンズ(CL)装用者では重症化しやすい緑膿菌,真菌,アカントアメーバによる角膜炎も多く,注意を要する.

・無菌性角膜浸潤・多発性角膜浸潤→感染要素が否定できず,治療効果がみられない場合.

・その他の非感染性眼障害→CLを中止し,点眼加療をしてもなお症状が改善されない場合.

病院からクリニックへ逆紹介するとき

・感染がコントロールされ,瘢痕化を得たとき.

・炎症が沈静化したとき.

・自覚・他覚症状が改善したとき.

・CLの調整を要するとき.

参考文献

1)盛 隆興・井上賢治・駒井 潔・他:コンタクトレンズによる眼障害アンケート調査の集計結果報告(平成30年度).日本の眼科90:958-964,2019
2)宇野敏彦・福田昌彦・大橋裕一・他:重症コンタクトレンズ関連角膜感染症全国調査.日眼会誌115:107-115,2011
3)井上幸次・大橋裕一・浅利誠志・他:感染性角膜炎診療ガイドライン(第2版).日眼会誌117:467-509,2013
4)稲葉昌丸・井上幸次・植田喜一・他:重症コンタクトレンズ関連角膜感染症調査からみた危険因子の解析.日コレ誌52:25-30,2010
5)感染性角膜炎全国サーベイランス・スタディグループ:感染性角膜炎全国サーベイランス 分離菌・患者背景・治療の現況.日眼会誌110:961-972,2006
6)大橋裕一・鈴木 崇・原 祐子・他:コンタクトレンズ関連細菌性角膜炎の発症メカニズム.日コレ誌48:60-67,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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