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増刊号 この症例このまま診ていて大丈夫? 病診連携にもとづく疾患別眼科診療ガイド 2 角膜
角膜形状異常—円錐角膜・ペルーシド角膜変性
著者: 高静花1
所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科視覚先端医学寄附講座
ページ範囲:P.93 - P.98
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・細隙灯顕微鏡検査では異常はないが,角膜形状異常が疑われる場合.
① 矯正視力良好,自覚症状なし,ただし乱視が強い.
② 急に眼鏡やコンタクトレンズが合わなくなった(特に若年者).
③ 若年者で,斜乱視や倒乱視あるいは乱視の度数や軸に左右差を認める.
・角膜形状異常が認められ,精査および治療が必要な場合.
① 円錐角膜の重症度の把握が必要.
② 角膜不正乱視に対する屈折矯正や治療が必要.
③ 白内障術前検査で見つかった場合は詳細な術前検査が必要.
病院からクリニックへ逆紹介するとき
・病院で今後の定期的な診察が不要.
・病院で今後も定期的に経過観察するが,その間での診察が必要.
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