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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科75巻11号

2021年10月発行

文献概要

増刊号 この症例このまま診ていて大丈夫? 病診連携にもとづく疾患別眼科診療ガイド 2 角膜

角膜形状異常—円錐角膜・ペルーシド角膜変性

著者: 高静花1

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科視覚先端医学寄附講座

ページ範囲:P.93 - P.98

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クリニック・病院から紹介/逆紹介するときのポイント

クリニックから病院に紹介するとき

・細隙灯顕微鏡検査では異常はないが,角膜形状異常が疑われる場合.

 ① 矯正視力良好,自覚症状なし,ただし乱視が強い.

 ② 急に眼鏡やコンタクトレンズが合わなくなった(特に若年者).

 ③ 若年者で,斜乱視や倒乱視あるいは乱視の度数や軸に左右差を認める.

・角膜形状異常が認められ,精査および治療が必要な場合.

 ① 円錐角膜の重症度の把握が必要.

 ② 角膜不正乱視に対する屈折矯正や治療が必要.

 ③ 白内障術前検査で見つかった場合は詳細な術前検査が必要.

病院からクリニックへ逆紹介するとき

・病院で今後の定期的な診察が不要.

・病院で今後も定期的に経過観察するが,その間での診察が必要.

参考文献

1)Gomes JAP, Tan D, Rapuano CJ et al:Global consensus on keratoconus and ectatic diseases. Cornea 34:359-369, 2015
2)前田直之:円錐角膜.日眼会誌120:717-730,2016
3)井手 武:診療所で円錐角膜を見つけるには.日本の眼科90:1024-1028,2019
4)Ferdi AC, Nguyen V, Gore DM et al:Keratoconus natural progression:a systematic review and meta-analysis of 11 529 eyes. Ophthalmology 126:935-945, 2019
5)Fujimoto H, Maeda N, Shintani A et al:Quantitative evaluation of the natural progression of keratoconus using three-dimensional optical coherence tomography. Invest Ophthalmol Vis Sci 57:OCT169-175, 2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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