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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科75巻11号

2021年10月発行

文献概要

増刊号 この症例このまま診ていて大丈夫? 病診連携にもとづく疾患別眼科診療ガイド 2 角膜

角膜ジストロフィ・変性

著者: 近間泰一郎1

所属機関: 1広島大学大学院医系科学研究科視覚病態学

ページ範囲:P.99 - P.105

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クリニック・病院で診るときのポイント

クリニックから病院へ紹介するとき

・初診時すでに視力低下がある場合→視力低下にジストロフィがどの程度影響しているかが明らかでなく,白内障の先行治療の可否や角膜の治療適応の有無について判断に迷うとき.

・患者がジストロフィの臨床診断,または遺伝子相談を希望する場合.

・角膜混濁の原因がはっきりせず,精査を希望する場合.

病院からクリニックへ逆紹介するとき

・ジストロフィの診断が臨床的に確定し,視機能が保たれているとき.

・角膜の治療(角膜表層切除や角膜移植など)が終了し,視力が安定しているとき.

・手術などの積極的治療より経過観察を患者が希望するとき.

 (いずれも,視機能の低下が進行した際には再度紹介受診が必要となることもある)

参考文献

1)近間泰一郎:薬剤性角結膜障害.日本の眼科89:7-13,2018
2)Weiss JS, Møller HU, Aldave AJ et al:IC3D Classification of Corneal Dystrophies—Edition 2. Cornea 34:117-159, 2015
3)門廣祐子・近間泰一郎・小林泰子・他:多発性骨髄腫に合併した角膜混濁のレーザー生体共焦点顕微鏡による観察.臨眼69:403-407,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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