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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科75巻11号

2021年10月発行

増刊号 この症例このまま診ていて大丈夫? 病診連携にもとづく疾患別眼科診療ガイド

3 涙道

涙囊炎・涙小管炎

著者: 宮崎千歌1

所属機関: 1兵庫県立尼崎総合医療センター眼科

ページ範囲:P.136 - P.140

文献概要

クリニック・病院から紹介/逆紹介するときのポイント

クリニックから病院へ紹介するとき

・初診時にすでに重症の場合.

 ① その日のうちに紹介可能→抗菌薬を投与せず紹介.

 ② その日のうちに紹介不可能→急性涙囊炎の場合には,眼脂培養をし,抗菌薬を点眼,必要に応じて内服,点滴をし,症状が治まらなくても早めに紹介.慢性涙囊炎,涙小管炎の場合には,眼脂培養をして,投薬せずに紹介.

・初診時は軽症や中等症で抗菌薬や抗真菌薬を開始したが治らない場合→治療を変更せずに紹介.

病院からクリニックへ逆紹介するとき

・根治手術が終了し,症状が消失したとき.

・根治手術がすぐに予定できず,手術までの間の保存的治療依頼のため.

参考文献

1)井上幸次・大橋裕一・秦野 寛・他:前眼部・外眼部感染症における起炎菌判定—日本眼感染症学会による眼感染症起炎菌・薬剤感受性多施設調査(第1報).日眼会誌115:801-813,2011
2)秦野 寛・井上幸次・大橋裕一・他:前眼部・外眼部感染症における起炎菌判定—日本眼感染症学会による眼感染症起炎菌・薬剤感受性多施設調査(第2報).日眼会誌115:814-824,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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