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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科75巻11号

2021年10月発行

文献概要

増刊号 この症例このまま診ていて大丈夫? 病診連携にもとづく疾患別眼科診療ガイド 4 白内障

白内障術後眼内炎

著者: 井上真1

所属機関: 1杏林アイセンター

ページ範囲:P.168 - P.172

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クリニック・病院から紹介/逆紹介するときのポイント

クリニックから病院へ紹介するとき

・初診時すでに重症.

 ① その日のうちに紹介可能な場合→紹介先には電話連絡を行い,入院での緊急手術が必要であることを説明してから紹介.

 ② その日のうちに紹介不可能な場合→起因菌が強毒菌である場合には短時間で急変するおそれがあるため,当日に対応してくれる施設を探す.

・初診時は軽症か中等症の場合→すぐに紹介する必要はない.非感染性を疑っても感染性の可能性も考慮して治療プランを立てる.

病院からクリニックへ逆紹介するとき

・眼内炎症が完全に消失されたとき.

・再発の可能性がきわめて低いとき.

参考文献

1)Endophthalmitis Vitrectomy Study Group:Results of the Endophthalmitis Vitrectomy Study. A randomized trial of immediate vitrectomy and of intravenous antibiotics for the treatment of postoperative bacterial endophthalmitis. Arch Ophthalmol 113:1479-1496, 1995
2)望月 司・佐野公彦・折原唯史・他:硝子体手術を施行した白内障術後急性眼内炎の起炎菌と手術成績の推移.日眼会誌121:749-754,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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