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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科75巻11号

2021年10月発行

文献概要

増刊号 この症例このまま診ていて大丈夫? 病診連携にもとづく疾患別眼科診療ガイド 5 緑内障

ぶどう膜炎続発緑内障

著者: 丸山和一1

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科視覚情報制御学寄附講座

ページ範囲:P.213 - P.218

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クリニック・病院から紹介/逆紹介するときのポイント

クリニックから病院へ紹介するとき

・初診時にすでに重症の場合.

 ① その日のうちに紹介可能→抗炎症治療せず(眼圧下降目的の治療のみ施行)に紹介.

 ② その日のうちに紹介不可能→可能であれば眼圧上昇時のスリット写真を撮影.眼圧下降だけを目的にして,マンニトールを点滴し,ダイアモックスを投与して眼圧をなるべく下げておく(基礎疾患の有無は口頭でもよいので確認しておく).

・初診時は軽症や中等症で,眼圧下降薬など眼圧を下げる処置をしても改善しない場合→治療は継続して,早めに紹介.

病院からクリニックへ逆紹介するとき

・眼圧下降が継続的に得られ,眼圧上昇発作が3か月以上抑制できているとき.

・炎症も3か月以上抑制できているとき.

参考文献

1)Hamanaka T, Takei A, Takemura T et al:Pathological study of cases with secondary open-angle glaucoma due to sarcoidosis. Am J Ophthalmol 134:17-26, 2002
2)Igarashi N, Honjo M, Yamagishi R et al:Involvement of autotaxin in the pathophysiology of elevated intraocular pressure in Posner-Schlossman syndrome. Sci Rep 10:6265, 2020
3)Igarashi N, Honjo M, Kaburaki T et al:Effects of ROCK inhibitors on apoptosis of corneal endothelial cells in CMV-positive Posner-Schlossman syndrome patients. Invest Ophthalmol Vis Sci 61:5, 2020
4)Maruyama K, Maruyama Y, Sugita S et al:Characteristics of cases needing advanced treatment for intractable Posner-Schlossman syndrome. BMC Ophthalmol 17:45, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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