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増刊号 この症例このまま診ていて大丈夫? 病診連携にもとづく疾患別眼科診療ガイド 8 神経眼科
視神経炎
著者: 中馬秀樹1
所属機関: 1宮崎大学医学部感覚運動医学講座眼科学分野
ページ範囲:P.306 - P.311
文献購入ページに移動クリニック・病院から紹介/逆紹介するときのポイント
クリニックから病院へ紹介するとき
・0.1以下の視力低下の強い視神経炎が疑われたら当日のうちに紹介する.
・その他は可及的速やかに紹介する.
・再発した抗アクアポリン(AQP)4抗体陽性視神経炎は当日のうちに再紹介する.
・視神経炎は,中途半端にステロイド内服などをさせずに,なるべく早く神経眼科医へ紹介する.
病院からクリニックへ逆紹介するとき
・視機能が回復,安定したとき.
・視機能の回復が限局的でも悪いなりに安定したとき.
眼科から脳神経内科へ紹介するとき
・典型的視神経炎で,全身神経症状がみられるとき.
・典型的視神経炎で,脳内の脱髄病変が蓄積されていくとき.
・抗AQP4抗体陽性や抗ミエリンオリゴデンドロサイト糖蛋白抗体陽性視神経炎で脳から脊髄に脱髄病変がみられるとき.
クリニックから病院へ紹介するとき
・0.1以下の視力低下の強い視神経炎が疑われたら当日のうちに紹介する.
・その他は可及的速やかに紹介する.
・再発した抗アクアポリン(AQP)4抗体陽性視神経炎は当日のうちに再紹介する.
・視神経炎は,中途半端にステロイド内服などをさせずに,なるべく早く神経眼科医へ紹介する.
病院からクリニックへ逆紹介するとき
・視機能が回復,安定したとき.
・視機能の回復が限局的でも悪いなりに安定したとき.
眼科から脳神経内科へ紹介するとき
・典型的視神経炎で,全身神経症状がみられるとき.
・典型的視神経炎で,脳内の脱髄病変が蓄積されていくとき.
・抗AQP4抗体陽性や抗ミエリンオリゴデンドロサイト糖蛋白抗体陽性視神経炎で脳から脊髄に脱髄病変がみられるとき.
参考文献
1)Trobe JD:Optic neuropathies. Burde RM, Savino PJ, Trobe JD:Clinical Decisions in Neuro-Ophthalmology. 3rd ed.(ed by Burde RM et al)27-40, Mosby, St. Louis, 2002
2)Beck RW, Cleary PA, Anderson MM Jr et al:A randomized, controlled trial of corticosteroids in the treatment of acute neuritis. The Optic Neuritis Studey Group. N Eng J Med 326:581-588, 1992
3)久冨木原健二・中原 仁:多発性硬化症.Clin Neurosci 36:1270-1277,2018
4)Ishikawa H, Kezuka T, Shikishima K et al:Epidemiologic and clinical characteristics of optic neuritis in Japan. Ophthalmology 126:1385-1398, 2019
5)Bonnan M, Valentino R, Debeugny S et al:Short delay to initiate plasma exchange is the strongest predictor of outcome in seberer attacks of NMO spectrum disorders. J Neurol Neurosurg Psychiatry 89:346-351, 2018
6)Mimura O, Ishikawa H, Shikishima K et al:Intravenous immunoglobulin treatment for steroid-resistant optic neuritis:a multicenter, double-blind, randomaized, controlled phase Ⅲ study. Jpn J Ophthalmol 65:122-132, 2021
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