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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科75巻11号

2021年10月発行

文献概要

増刊号 この症例このまま診ていて大丈夫? 病診連携にもとづく疾患別眼科診療ガイド 8 神経眼科

眼球運動障害

著者: 林孝雄1

所属機関: 1帝京大学医療技術学部視能矯正学科

ページ範囲:P.317 - P.321

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クリニック・病院から紹介/逆紹介するときのポイント

クリニックから病院へ紹介するとき

《急性》

・急激な複視を自覚しており,眼球運動障害がみられた場合.

 ① その日のうちに紹介可能→脳動脈瘤など緊急を要する場合は,すぐに紹介.

 ② その日のうちに紹介不可能→なるべく早めの受診を促す.

《亜急性》

・最近複視を自覚し始めたと訴え,眼球運動障害がみられた場合→早めの受診を促す.

病院からクリニックへ逆紹介するとき

《複視の自覚が軽減した場合》

・症状が固定し,複視は残っていても日常生活に支障をきたすことがなくなっており,紹介元や近医への通院を希望すれば,クリニックへ逆紹介する.

《眼球運動障害が改善した場合》

・複視もなく,紹介元や近医への通院を希望すれば,クリニックへ逆紹介する.

参考文献

1)丸尾敏夫・他:眼球運動異常の種類と障害部位.丸尾敏夫・久保田伸枝(編):斜視と眼球運動異常.70-126,株式会社コームラ,岐阜,2017
2)角谷真人・尾上祐行・角谷彰子・他:小脳性運動失調と顔面感覚障害を合併したwall-eyed bilateral internuclear ophthalmoplegia(WEBINO)症候群の85歳男性例.臨床神経学54:317-320,2014
3)林 孝雄:眼球運動異常の各型.丸尾敏夫・久保田伸枝・深井小久子(編):視能学第2版.367-386,文光堂,東京,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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