文献詳細
文献概要
増刊号 この症例このまま診ていて大丈夫? 病診連携にもとづく疾患別眼科診療ガイド 8 神経眼科
視野障害
著者: 中村誠1
所属機関: 1神戸大学大学院医学研究科外科系講座眼科学分野
ページ範囲:P.322 - P.327
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クリニックから病院へ紹介するとき
・急性発症の視野障害があるにもかかわらず細隙灯顕微鏡検査・眼底検査で異常がみられないとき.
① 片眼性かつ相対的瞳孔求心路障害(RAPD)陽性→その日のうちに病院へ紹介.
② 片眼性かつRAPD陰性→予約をとって病院へ紹介.
③ 両眼性の場合→可能な限り早く病院へ紹介.
・緑内障で治療中だが,進行が早い,ないし非典型的な視野変化が現れた場合→予約をとって病院へ紹介.
病院からクリニックへ逆紹介するとき
・原疾患が完治したとき.
・原疾患の加療がこれ以上望めず,病院までの通院が困難になったとき.
クリニックから病院へ紹介するとき
・急性発症の視野障害があるにもかかわらず細隙灯顕微鏡検査・眼底検査で異常がみられないとき.
① 片眼性かつ相対的瞳孔求心路障害(RAPD)陽性→その日のうちに病院へ紹介.
② 片眼性かつRAPD陰性→予約をとって病院へ紹介.
③ 両眼性の場合→可能な限り早く病院へ紹介.
・緑内障で治療中だが,進行が早い,ないし非典型的な視野変化が現れた場合→予約をとって病院へ紹介.
病院からクリニックへ逆紹介するとき
・原疾患が完治したとき.
・原疾患の加療がこれ以上望めず,病院までの通院が困難になったとき.
参考文献
1)中村 誠:神経眼科疾患の光干渉断層計像.日眼会誌120:339-351,2015
2)中村 誠:視路疾患の視野.あたらしい眼科37:1153-1156,2020
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