文献詳細
文献概要
連載 Clinical Challenge・20
白内障手術後早期の角膜合併症
著者: 横川英明1
所属機関: 1金沢大学附属病院眼科
ページ範囲:P.1427 - P.1429
文献購入ページに移動患者:87歳,女性
主訴:視力低下
既往歴:20年前に脳梗塞
現病歴:10年前に緑内障を指摘された。7年前に右眼の眼圧上昇と虹彩炎を指摘されたが,受診が途絶えていた。4か月前に両眼の点状表層角膜症,虹彩後癒着および白内障を指摘され,眼圧は右24mmHg,左8mmHgであったためステロイド点眼とラタノプロスト点眼で加療したところ,眼圧が落ち着いた。両眼の高度の白内障に対して,8日前に左眼,7日前に右眼の白内障手術を受け,術後より両眼にモキシフロキサシン点眼4回,フラジオマイシン含有0.1%ベタメタゾン点眼4回およびブロムフェナクナトリウム点眼2回を開始された。ところが,術後約1週で見にくさを自覚し,左角膜障害を指摘されて緊急紹介され初診となった。
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