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連載 眼科図譜
Paracentral acute middle maculopathy
著者: 吉田花1 反保宏信1 牧野伸二1
所属機関: 1自治医科大学眼科学講座
ページ範囲:P.1540 - P.1543
文献購入ページに移動傍中心窩急性中間層黄斑症(paracentral acute middle maculopathy:PAMM)は,2013年にSarrafら1)が提唱した疾患概念で,傍中心窩に網膜の白濁を呈し,急性の傍中心暗点を自覚症状とする。網膜静脈閉塞症や網膜動脈閉塞症,糖尿病網膜症などの網膜血管疾患によって生じることがある。検眼鏡的に所見に乏しい場合もあるが,光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT)で,傍中心窩付近の内顆粒層レベルの網膜中間層に限局した高輝度病変がみられることを特徴とする。
今回筆者らは,PAMMの1例を経験したので報告する。
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