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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科75巻2号

2021年02月発行

文献概要

特集 前眼部検査のコツ教えます。

光学式眼軸長測定装置

著者: 須藤史子1

所属機関: 1東京女子医科大学東医療センター眼科

ページ範囲:P.206 - P.213

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●眼内レンズ(IOL)度数計算では,①生体計測の精度を上げること,②適切な計算式を選択すること,③最適化されたIOL定数を使用することの3つが重要となる。

●生体計測は現在ではフーリエドメイン方式搭載装置が主流となり測定は簡便化しているが,得られた測定値が適切であるかを見極める力が逆に要求されている。

●標準解剖を逸脱した特殊解剖眼が約15%に存在することから,盲目的にIOL度数計算をしていると術後屈折サプライズが起こりやすいため要注意である。

参考文献

1)Olsen T:Sources of error in intraocular lens power calculation. J Cataract Refract Surg 18:125-129, 1992
2)Norrby S:Sources of error in intraocular lens power calculation. J Cataract Refract Surg 34:368-376, 2008
3)須藤史子:眼内レンズ度数計算update.IOL & RS 26:94-98,2012
4)島村恵美子・須藤史子・蛭田恵理・他:フーリエドメイン眼軸長測定OA-2000とタイムドメイン2機種IOLMaster 500およびAL-Scanの比較.IOL & RS 31:597-605,2017
5)島村恵美子・須藤史子:眼軸長からみたIOL度数計算のコツ.MBオクリスタ63:34-45,2018
6)Tamaoki A, Kojima T, Hasegawa A et al:Clinical evaluation of a new swept-source optical coherence biometer that uses individual refractive indices to measure axial length in cataract patients. Ophthalmic Res 19:1-13, 2019
7)蛭田恵理・島村恵美子・小林千紘・他:光学式眼軸長測定装置ARGOSとIOLMaster 500の比較.IOL & RS 33:110-118,2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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