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連載 眼科図譜
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症に併発した視神経乳頭浸潤病変・前部虚血性視神経症の1例
著者: 近江正俊1 山田晴彦1 髙橋寛二1
所属機関: 1関西医科大学附属病院眼科
ページ範囲:P.326 - P.329
文献購入ページに移動好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(eosinophilic granulomatosis with polyangiitis:EGPA)は,気管支喘息などの素因がある患者に,末梢血中の好酸球増多と,全身性肉芽腫性血管炎を引き起こす疾患で,以前はChurg-Strauss症候群やアレルギー性肉芽腫性血管炎と呼ばれていた。眼症状として眼窩炎症性偽腫瘍,虚血性視神経症や網膜動静脈閉塞症などが報告されている1)。
今回筆者らは,ステロイド維持療法で寛解状態を得ていたEGPAの患者に,左眼優位の両眼の視神経乳頭への浸潤病変,および左眼の前部虚血性視神経症,網膜循環障害を認め,ステロイドテノン囊下注射で早期の改善を得た症例を経験したので報告する。
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