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特集 第74回日本臨床眼科学会講演集[1] 原著
眼科専門病院への緑内障患者の紹介
著者: 井上賢治1 國松志保2 石田恭子3 富田剛司13
所属機関: 1井上眼科病院 2西葛西・井上眼科病院 3東邦大学医療センター大橋病院
ページ範囲:P.371 - P.376
文献購入ページに移動対象と方法:2019年4〜9月に眼科医療機関より井上眼科病院に初めて紹介された緑内障患者225例225眼を対象とした。性別,年齢,緑内障病型,眼圧,視野障害度,使用中の緑内障薬剤数,紹介形態,紹介目的,診察後の治療方針を診療録から後ろ向きに調査した。
結果:男性99例,女性126例,年齢61.1±15.5歳,18〜88歳であった。正常眼圧緑内障86例,原発開放隅角緑内障77例,続発緑内障34例などであった。眼圧は16.3±7.0mmHg,1〜53mmHgであった。使用薬剤数は2.4±1.7剤,0〜7剤であった。紹介形態は転医191例,セカンドオピニオン34例であった。診察後の治療方針は転医のうち治療方針の是非判断(101例)では方針変更なし68.3%,手術依頼(34例)では手術施行73.5%が多かった。セカンドオピニオンのうち治療方針確認22例では治療方針変更なし86.4%,手術の是非判断8例では手術適応62.5%が最も多かった。
結論:眼科専門病院への緑内障紹介患者は転医症例が85%を占め,目的は治療方針の是非判断,手術依頼の順で,それぞれ治療方針変更なしと手術施行が多かった。
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